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*ナキウサギつうしんの紹介



エゾナキウサギの生息地といえば、岩が積み重なった、いわゆる「ガレ場」です。大雪山系や日高山脈の森林限界を超えたところに広がるガレ場では、国立公園や国定公園内ということもあり、ナキウサギは平穏に暮らすことができます。(とは言っても、士幌高原道路や日高横断道路の中止はつい最近のこと。油断はできません。)
 ところが、そうした国立公園の外にも、ナキウサギはすんでいます。森の中にぽかっとできた小さなガレ場や、岩の重なりの上に森ができた場所で、一見すると普通の森です。初めて訪れた人は、へー、こんなところにもいるんだね・・と驚きます。
森の中のナキウサギは、「声は聞けども姿は見えず」。調査後立ち去ろうとするときに、「やっと帰ってくれたよ」とばかりに鳴く声を聞くことができる程度。姿はまず無理です。木の根元を探すと、ナキウサギが走り回れるような深い穴が随所にあり、その入り口に糞やナキウサギが貯めた葉が見つかります。

2003年6月8日、貯食を確認した小さな岩場です。
2年後、岩と土砂で埋まっていました。(えりも町)
森は、ナキウサギにとって、食べ物は豊富ですが、決していい環境とはいえないでしょう。なぜなら、@標高が低いから気温が高い、A小さい面積で点在するので、縄張りの確保が困難、B見晴らしが悪い、C移動も困難、C人のすみかや活動エリアに近いなどの要因からです。
でも、森のすみかは大切です。お役所の人は大雪山国立公園のナキウサギが守られればいいでしょうといいます。いいえ、違うのです。ナキウサギのすみかが高い山の頂上部だけに孤立していくと、その個体群は絶滅しやすいことが、中国やアメリカのナキウサギ研究で知られています。森のすみかが守られて初めて、ナキウサギ(特に子ウサギ)は全体として生き延びることができるのです。

森の中の生息調査のようす。
(置戸町・大規模林道予定地にて)
これまで、森のナキウサギのすみかが、「大規模林道(緑資源幹線道路)」で破壊、または、分断されることに反対してきました。また、国有林の林道ラリーに使うことにもコース変更を求めてきました。そのほか道路の拡幅工事など、気づいた脅威から、一つひとつ保護してきました。でも、道有林の中は大丈夫だろうと信じていたのです。条例が変わって、野生動物が暮らせる豊かな森に変えていくことになっていたからです。しかし、現実はそうなっていなかった。今、森のあり方を大きく変えていかないと、ナキウサギ(他の動物も)のすみかは、ことごとく潰されてしまいます。
森のナキウサギを守りたいと、真剣に考えています。

えりもの森 裁判  2月と4月の裁判の傍聴、ありがとうございました!
 次回の法廷は、6月23日(金)、10時から札幌地方裁判所8階で行なわれます。ぜひ傍聴とご支援をお願い致します。お問い合わせは、ふぁんくらぶまでどうぞ。(Tel 011-281-3348)
「えりもの森」裁判の内容は、十勝自然保護協会のホームページにも詳しく紹介されています。
  http://city.hokkai.or.jp/~kagami/  訴状、準備書面などのほか、原告の一人で十勝自然保護協会副会長の松田まゆみさんが裁判で意見陳述した、意見陳述書も掲載されています。



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