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*ナキウサギつうしんの紹介


ナキウサギふぁんくらぶの主な活動   (2006年5月1日〜7月31まで)

6月10〜11日 大規模林道問題全国ネットワーク全国集会in広島に参加(1名)。
6月13〜25日 金田明彦さん遺作展を開催。
6月17日 大規模林道置戸阿寒線「置戸・陸別区間」の調査(2名)。
6月18日 大規模林道置戸阿寒線「足寄・阿寒区間」の調査(2名)。
6月22日 ラリー問題 @知事、A環境大臣、B林野庁長官宛に要望書を送付。
『「ラリー北海道2006」および「ラリー・ジャパン2006」が引き起こす環境破壊問題に関する要請』
7月15日 大規模林道問題全国ネットワークの代表、河野昭一(京大名誉教授)氏と
北海道ネットワークによる「様似えりも区間」現地視察。えりも側。(5団体23名)
7月16日 15日に続いて、様似側からの視察。(5団体23名)
えりも道有林皆伐実態調査(十勝自然保護協会と合同 5名)。
7月17日 様似町幌満においてナキウサギ調査(3名)
7月22日 河野昭一氏(大規模林道全国ネット代表・京都大学名誉教授・IUCN生態系管理委委員会)
講演会  『日本の天然林をなぜ、守らなければいけないか』(大規模林道問題北海道ネットワーク主催)
7月23日 「ぼくらが地球にできること in 芸術の森2006」 に参加し署名活動(3名)。
7月27日 北海道(北海道教育委員会および北海道環境生活部環境局自然環境課)と意見交換。(3名)

◆ ラリー問題
 2004年から十勝地方で開催されている「ラリージャパン」(世界ラリー選手権(WRC))が、今年も9月1日から3日まで開催されます。前回まで主催者だった「毎日新聞」が(世論に押されたことと財政的な理由から)撤退を表明しましたが、その後もイベント企画会社、帯広市を含む団体と地元紙である「十勝毎日新聞」の共同主催で継続するものです。国立公園の一部については、私たちの指摘と抗議を受けて使用しないことになりましたが、ナキウサギをはじめとする希少種が生息する国有林のコースは、今年も使用します。
 自然破壊を容認するのは、ヨーロッパに本部を置く世界ラリーの理念にも反するものと思われますが、ラリージャパンの主催者も日本の行政も、私たち自然保護団体の要望書、質問書には一切、答えようとしません。自然を壊して走るラリーのあり方に、今後も強く「NO!」といい続けましょう。

◆ 大規模林道 (=緑資源幹線林道)
昨年春、事業を見直す委員会(期中評価委・あり方委)の決定を受けて林野庁は、北海道の3路線の事業を一部見直しました。しかし、基本的には大きな変化がないまま、建設続行してきています。
 @ 平取えりも線の未着工区間、平取区間は建設中止になりましたが、様似区間は道路幅を7メートルから5メートルに縮小しただけで建設することを決めました。 問題の「様似・えりも区間」は事業継続とされ、今も工事が着々と進められています。
 「様似・えりも区間」は、必要性が希薄であるにもかわらず、ナキウサギ生息地への影響、6種のコウモリ(絶滅危惧種)への影響、その他絶滅危惧種を含む貴重植物、希少猛禽類への影響など、調査を進めるほどに自然破壊の実態が明らかになってきています。工事を直ちにストップする必要があります。
 A 滝雄・厚和線は古くから工事が進められてきています。現在残っている工事区間は、急峻な谷あいです。そこに橋をかけトンネルを建設中ですが、橋とトンネルを組み合わせた『林道』など、だれが想像できるでしょうか。しかし、これは現実です。人の目に触れないことをいいことに、「本当の自然」が残る場所を破壊するのが「大規模林道」です。
 B 置戸・阿寒線の「置戸・陸別区間」は、一部、路線を縮小、変更しました。それは、ナキウサギ生息地と希少な植物がある場所を避けたためです。昨年11月18日、その場所は北海道の「学術自然保護地区」に指定されて保護されるようになりました。これは私たちにとってたいへんうれしいことでした。けれども、このコース変更はほんの一部です。予定ルート全体がほぼ、ナキウサギの生息地を通過しているといって過言ではない場所です。ここもストップさせなければなりません。
 ここには、既存の林道網があるので、それ以上林道は不要です。大規模林道は地域の活性化に必要といいますが、予定ルートに並行して国道242号線がありますから、新しく道路を作る必要は全くありません。ちなみに今年6月18日(日)にこの国道を車で走りましたが、対向車はわずか39台でした。
 また、「足寄・阿寒区間」の、これから着工が予定されている箇
所は、貴重なアカエゾマツ純林と湖水の色が不思議に美しいオンネトー湖(阿寒国立公園の南)の近くを通る予定です。国立公園のバッファゾーンといえる場所での建設は一切、認めるべきではないでしょう。

全国ネット代表の河野昭一先生を建設中の場所にご案内する。様似側から入る。

河野先生と猿留川本流の林道を歩いた。大規模林道予定地(様似えりも区間)に近い場所でがけ崩れ。「道路を作ってもすぐこうなるという見本です」と、河野先生。

橋とトンネルの工事。これが林道?

山も森も壊されてきています。この先は国立公園に近い場所です。(足寄・阿寒区間)
◆ 森の問題
 えりもの森裁判に対するみなさまのご支援、ありがとうございます。この裁判は、ナキウサギの生息地の保護の意味からも大きな意義がある裁判です。現在までのところ、北海道は、裁判でも内容に入らず入り口論で終わらせようとしていますし、自然保護団体からの現地説明会の要求にも一切答えようとしません。
 しかしながら、実は北海道はすでに自らの「違法」伐採を認める文書を提出し、内部で厳重注意を受けていたことが、情報公開請求の資料でわかったのです。この文書は、保安林制度の要件を超えて伐採が行なわれたことを認め、「深く反省する」という「顛末書」です。内部では「森林法違反」であることを認め詫びても、道民にはシラを切るのです。裁判でさらに違法伐採の実態が解明されることでしょう。

◆ 道庁とのナキウサギをめぐる意見交換 
 7月27日、スタッフ3名で、@北海道教育委員会生涯学習部生涯学習推進局文化財保護グループと、A北海道環境生活部環境局自然環境課の担当の方たちと意見交換をしてきました。ふぁんくらぶからは、天然記念物指定等を求めて4万3000筆を超える署名を大臣に手渡したこと、ナキウサギの生息面積の指標の確認などです。文化財保護グループでは、「エゾナキウサギは天然記念物としての要件は満たしている」との言葉を確認。「しかし、・・ナキウサギはすでに保護されているし、地権者(開発者)との調整が・・・」と、署名の重みを無視した発言内容でした。
今回の話し合いの結果も踏まえて今後、北海道への申し入れなど、さらに活動を重ねていく予定です。


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